歯周病は妊娠にリスクがある!?
女性、特に妊婦さんは歯周病に気をつけるべし!
前回の記事では歯周病について書きましたが、妊婦さんは特に歯周病に気をつけなければなりません!
なぜ妊婦さんが歯周病に気をつけないといけないかをこのブログでは説明いたします!
目次
歯周病とは?
前回のブログをご覧ください!笑
そもそも歯周病って何?歯周病の1から10までわかるブログ - 歯から健康にブログ
なぜ妊婦さんは歯周病に気をつけるべき?
結論から先に言うと妊婦さんは
- 歯周病になりやすい
- 赤ちゃんにも影響を与えてしまう
この2つの理由で妊婦さんは歯周病に気をつけるべきなのです!
妊婦さんは歯周病になりやすい!
女性はライフステージによって、歯周病を発症し、悪化させやすい時期があります。
それが妊娠中!
妊娠中は女性ホルモン、特にエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの変化によりある種の歯周病原細菌の増殖を促します。
また、プロゲステロンと呼ばれるホルモンは炎症の元であるプロスタグランジンを刺激します。
これらのホルモンは妊娠後期には月経時の10〜30倍となり、歯肉炎、歯周病が起こりやすい状態になります。
また、妊娠中はつわりなどから嘔吐することもあると思います。嘔吐した口腔内は衛生環境が悪化します。
さらにつわりにより、歯磨きをサボってしまう方も多いのが実情です。
これらの理由により妊娠さんは歯周病になりやすいのです。
歯周病は赤ちゃんにまでも影響がある!
近年、歯周病と全身の関係が分かってきていますが、その1つが「早期低体重児出産」です!
早期低体重児出産とは・・・
妊娠24週から37週での分娩、または、体重2500g未満の低体重児の出産を早期低体重児出産という。
歯周病による早期低体重児出産のリスクは実に7倍に上るとも言われております。
これは高齢出産よりはるかに高いリスクなのです。
歯周病にならないために!
以上のようなリスクがあるので、妊娠さんは歯周病に気をつけましょう!
では、どうすれば良いのでしょう?
それは歯磨きを頑張る!それだけです!
つわりなどで歯磨きもめんどくさく感じてしまうかもしれませんが、口腔内を綺麗に保っていれば、ホルモン変化などによる影響を受けにくく、歯周病にもなりにくいことがわかっています!
対策としては
- 体調のいい時間に歯を磨く
- 味の強い歯磨き粉を使わない(歯磨き粉の刺激により吐き気を催してしまうのを防ぎます)
- 奥歯は慎重に磨く(奥を磨くと刺激により吐き気を催してしまうのを防ぎます)
また、妊娠中は時期により歯科治療すること自体にリスクがあります。
- 妊娠前期はつわりが酷かったり、流産の危険もあるので、応急処置に留めます
- 妊娠後期は赤ちゃんも大きくなり、妊婦に負担がかかるため、応急処置に留めます
したがって、妊娠安定期(16〜28週)ごろに治療を行うのです!
まとめ
妊娠さんは歯周病になりやすく、早期低体重児出産のリスクが約7倍になるので、歯周病には気をつけましょう!
妊娠してからの歯科治療にもリスクがあるため、日々の歯磨き、定期的な歯科検診が大切になってきます!